2014年7月20日日曜日

曽我ドンの傘焼き


今日、「曽我ドンの傘焼き」という伝統行事が3年ぶりに鹿児島の甲突川河畔で開催されます。この写真は以前参加した時のものです。

「曽我ドンの傘焼き」って何と思う方もいらっしゃると思うので少し説明しますね。

川岸で写真のようにやぐらに組み上げた和傘を燃やす行事なのですが、この傘焼きは鎌倉時代に相模の国(今の神奈川県)の曽我十郎祐成(そがじゅうろうすけなり)と弟の五郎時致(ごろうときむね)が父親の仇を討つ際に、傘をタイマツの代わりに燃やしたという故事に由来します。鹿児島では江戸時代に、薩摩の郷中教育の一環で始まったとされています。「わが身をなげうって、親の仇を討った兄弟の孝行を武士道の見本として学ぼうと取り入れられた行事のようです。
また、傘焼きには本来別の意味もあったとされていて、もともとは「かさたき」と呼ばれ、風水害が起きないように兄弟の霊を鎮める火祭りだったとも言われています。(2014年7月20日 南日本新聞より抜粋)
この、曽我兄弟の仇討ちは軍記物語「曽我物語」などに書かれていて、浄瑠璃や歌舞伎の題材にもなっています。

鹿児島の三大行事(他に妙円寺参り、赤穂義臣伝輪読会)のひとつですが、開催を望む声が多く今年復活したようです。行事を受け継いでいくのはとても大変なことだと思いますが、次の世代へ引き継ぐためにも継続して実施することが必要なのでしょう。

今夜はどんな勇壮な姿を見せてくれるのかとても楽しみです。


下の写真は公開されている「蘇我ドンの傘焼き」ホームページの写真集から引用させていただきました。
興味のある方はこの写真集を検索してみてくださいね。もっとたくさん写真がありますので行事の様子がよくわかると思います。

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